1855年格付グランクリュ
シャトー・ド・カマンサック
常にさらなるエクセレンス(秀逸性)を追求し、テロワールの魅力を最大限に引き出す。カマンサックでのワインづくりの根底にある理念です。区画は近年さらに細分化が進み、醸造技術を的確に駆使しながらみずみずしい風味たっぷりのワインが生み出されています。ワインラベルのデザインどおり、従来のボルドーのクラシカルなイメージから抜け出し、優美で現代的で、オリジナリティあふれるスタイリッシュなワインです。
ぶどう品種
カベルネ・ソーヴィニヨン&メルロ。比率はヴィンテージによって異なります。
ぶどう畑面積
86ヘクタール
5〜7年
の瓶内熟成後にお楽しみください。
熟成ポテンシャル:
最長30年
テロワール
地理的環境がワインのスタイルに及ぼす影響は絶大です。ミクロクリマ(局地気候)、温暖な冬と暑い夏。川の流れによって形成された深さのある礫質(ヴィラフランシアン紀およびギュンツ氷期の礫)のテロワールと組み合わさり、海洋性気候のもと、ぶどう樹を順調に生育させ、十分な熟度の果実に育てるために必要な条件が見事に整っています。
ぶどうの栽培管理について
農機具を使った耕耘。レゾネ(合理的)農法。7ヘクタールの畑で試験的にビオディナミ農法。
2021年にHVE(Haute Valeur Environnementale/環境価値重視)認証レベル3を取得。「アグロエコロジー」プログラム始動。
収穫について
ぶどう品種や樹齢、テロワールのタイプに従って、手作業による厳選収穫を実施。
畑で初回選果を行ない、選果テーブルを使用した選別後、果実を醸造設備に搬入しています。
醸造について
- 除梗、破砕
- 発酵温度28 ℃(約6日)、マセラシオン(醸し/約3週間)
- 随時ルモンタージュ(液循環)および/またはピジャージュ(櫂入れ)
- 液抜き、搾汁(空気圧式プレス使用)
- 樽詰め
- 樽内でのマロラクティック発酵
- フレンチオーク樽内での育成・熟成、14〜18ヶ月(新樽率60 %)
- 定期的にウイヤージュ(補酒)、澱引き
- ボトリング前、澱引き最終回前に卵白清澄
おすすめペアリング
ワインとお料理のペアリングについてはやはり地元の郷土料理との相性が抜群です!
シャトー・ド・カマンサックにぴったりのレシピをいくつかご紹介します。
- ボルドー風リブロース(アントルコート)
- 仔鴨のロースト
- カレ・ダニョー
- モリーユ茸ソースのトゥルヌド・ステーキ
- ブラックチョコレートのフォンダン
おすすめは他にもたくさん。アペリティフや前菜、チーズとのペアリングも是非お試しください。
各種評点
Bettane & Desseauve (2018): 91-92
James Suckling (2015) : 93 -94
Jancis Robinson (2015) : 16.5
RVF (2018) : 17-18
Vinous (2019) : 92-94
Wine advocate (2016) : 90-92
試飲コメント
(パワフルさ、複雑性など)
深みのある色調。クリアで輝きのある外観。ブラックペッパーやバラの花のアロマが特徴的。
テクスチュアはなめらかで、味わい中盤にボディを感じさせます。バランス良くパワフル。
後味の余韻は長く、ファーストノーズに感じた赤系果実がほのかな樽とともに香ります。